薬学部卒業生の進路

2007年10月05日

薬学部卒業生ができる仕事

薬学部を卒業した人は、実際にはどんな進路があるのでしょうか。

薬学部卒業生の活躍は、製薬企業、病院、研究所など本当に多岐にわたっています。それは、製薬企業等で開発され、病院や薬局を通じて患者さんの手にわたるまでという医薬品流通の全過程に関係することができるからです。

企業での薬品研究や開発に携わる人は、多くが薬学部を卒業した後、大学院で修士あるいは博士の学位を取得した人たちで、薬剤師の国家資格はもっていない人も多くいます。

また、MRという仕事もあります。これはMedical Representativeの略で、医薬情報担当者、つまり、医薬品の適正な使用を促すために、医薬関係者を訪問するなどして適正使用情報を提供し、収集することを主な業務としてる人のことです。多くのMRは製薬会社に所属して、自社の医薬品情報を医師をはじめとする医療従事者に提供し、副作用情報を収集することを主な業務としています。

このMRも、薬剤師資格の所有者が多いのですが、持っていなければできないというわけではありません。

薬剤師の資格が絶対に必要なのは、病院・調剤薬局の薬剤師や学校薬剤師などです。今のところ、これらの職についているのは、薬学部卒業生の約4割となっています。

「学校薬剤師」というのは最近フォーカスされてきている仕事で、学校環境衛生の充実を図るため、教室内の空気・照明・飲料水・プールの水質検査などを行ったり、給食設備の衛生指導を行ったりということをします。

いわゆる薬剤師にも、大きな役目が加わってきています。それは、医師の処方箋にしたがって薬を与えるだけでなく、その薬の効能、使い方などを、患者にわかりやすく説明することです。そしてこの服薬指導をするによっても報酬が与えられるようになりました。

また大学病院などでは、薬物治療をする場合に、どういう薬を使ったらより効果が期待できるかなどを医師にアドバイスし、その薬の服用を患者に指導するような臨床(病棟)薬剤師が活躍しています。


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